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ソフトウェアモデム AGWPEとは

APRSで代表されるパケット通信を楽しむには、TNCといわれるモデムが必要ですが、市販リグにはこれが内蔵されたものが増えてきております。
GPS内蔵型と共に、今後の期待が高まります。一方、固定局で見ると、パソコンに接続して地図表示させるのが当たり前となり、
これらのリグをそのまま使用するには、せっかくの表示機能が生かされずもったいないものとなってしまいます。
固定局でAPRSを運用するにはTNCとノーマルのリグがあればOKですが、このTNCをPCソフトウェア (フリー)で実現したものがAGWPEです。
日本語がまったくなくとっつきにくいですが、奥は深くないので、意外と手間がかかりません。

・特徴)
  1.サウンドカード使用による入出力 (Mic, Line/phone)
  2.地図表示ソフトUI-View32やAGW-Trackerにベストマッチ
  3.送受信データが時分秒付きで地図に同時表示可能 (ターミナル画面)
  4.チューニングエイド機能があってオシロスコープ感覚でレベル調整が可能
  5.自動補正機能があるので調整不要で受信復調される (受信開始には信号受信後2分くらいから)
  6.1200bpsだけでなく9600bpsなども対応

・注意点)
  1.HAMSTIR STで 9600bps運用する場合は、数点のワイヤーハンダ付け位置を変更して"VoIP優先"から"バケット優先"にします。
  2.UI-View32などの前にAGWPEを起動すること。(逆だとCOMポート無いエラー)
  3.パソコンのRAMに余裕がなくなると連続送信状態になることがあるので、大量にファイルを開かない・・、
   ビデオ関係のソフトは起動しない・・ということに心がけてください。
   HAMSTIR STは連続送信防止回路オンボードです。

AGWPEのインストールと設定
*AGWPEのダウンロードの案内はこのページの最後にあります。
*ドライバーインストールのページで確認したCOMポート番号メモを用意します。
  [マイコンピューター] =>[管理] =>[デバイスマネージャー] で追加された2つのCOMポート番号のメモ
  この番号の数字の大きいほうが AGWPE用になります。(HAMSTIR STでは連続送信防止が機能)

1.まず、ダウンロード保存した"agwpe.zip"をダブルクリックして適当なフォルダーに保存します。
   例) C:\Program Files\AGWPE

2.このフォルダーの"AGW Packet Engine.exe"を右クリックして、デスクトップにアイコンを作ります。
3.このアイコンをクリックして AGWPEを実行します。
4.ライセンス同意の画面で [I Agree]をクリックすると右下のタスクバーにアイコンが現れます。(H形)

5.このアイコンを左クリックして、"Properties"をさらに左クリックしてます。

6.ラジオポートセレクションのウィンドーが表示されるので、[New Port]をクリックしてます。

7.「まず、TNC設定をして、最後にAGWPEを再起動する」というメッセージがでるので、[OK]をクリック。

8.[Tnc Setup]タブが表示されるので、まず次の二つの設定をします。
  "Select Port" =>COM6 (6の例) デバイスマネージャーでメモした二つの COMの大きい番号。
  "Tnc Type"  =>SoundCard   これを選択すると、すぐ次の画面にジャンプします。
  SerialPort/modem BaudReteは 9600で運用する時は 19200bpsにします。(1200で慣らしてからが良い)

9.最下行の"SoundCard Selction"にてPCオンボードのサウンドカードにします。
  "On Air BaudRate"は1200bpsのまま。L/Rの二つがあるが、このまま進んで、後でLeft Channelのみにします。
  FullDuplex Driverはチェックをはずしておいたほうが無難でしょう。

10.最初の画面に戻るので、ここでは二つの設定をします。他は変更不要です。
  "SinglePort"のラジオ釦を選択します。
  "Tnc RadioPort"のメッセージ文を編集します。(例は"144.66MHz 1200bps")
  [OK]をクリックしてウィンドーを閉じます。

11.タスクバーのアイコンを左クリックして、"Exit"を左クリックして一旦AGWPEを閉じます。
  次のデスクトップアイコンのクリックから AGWPE =>UI-View32の通常の起動になります。
  AGWPEを起動したままではタスクバーに常駐するのみです。プロパティで設定確認できます。
  これ以降は UI-View32を起動した状態で、AGWPEのオシロスコープ画面でレベル調整を行います。

設定の変更をしたい
 設定完了で2つか3つのファイルが作成保存されますが、これをフォルダー表示から下記ABのみ削除します。
 設定したファイルを修正するよりは作成されたファイルを直接削除して新規[New Port]からやり直したほうがシンプルです。
   C:\Program Files\AGWPE
   @AGWPE.INI  Aport0.INI  B(port1.INI)
 この後、agwpeを再起動して [New Port]の設定から始めます。
 通常、port0.INIがLeft Channelです。port1 以上のファイルは邪魔なので直接削除します。
 今後、9600も運用する時の為に、1200と9600のサブフォルダを作り、それぞれの port0.INIファイルを保存することをお奨めします。
 このファイルを agwpeのメインフォルダに上書きすることで、切り換え運用ができます。
 この場合、リグは9600bps出力にセットしておきます (そのまま 1200も可)。一部、UI-Vew32側の表示等の変更も必要でしょう。


ヒント
 Q1) 複合 (デコード)できない。またはあまり良くない
  A1-1) PCオンボードのサウンドの場合、イコライザやサラウンド効果などが標準で搭載されてますが、
    この機能はすべてオフにしてください。
  A1-2) サウンドレベルが大き過ぎてアンプが歪んでいる場合、波形解析が不安定になります。
    スコープ(Sine Wave)波形で、画面サイズの 50%から 70%くらいにしてください。
  A1-3) 一部の PCでは Skypeなどの音声を優先した結果、帯域が狭くなり 9600のデコードができないものがあります。
    また、古い PCなどではコンデンサなどの劣化により、満足に使えなくなったものもあるでしょう。
    この場合は、市販の USBオーディオ変換アダプタの使用をお奨めします。
    低価格のものが余計な機能がない分 使いやすいです。
    ただし、次の機種の場合は、マイクとスピーカのアースが逆になっており、ハムスターはどちらもマイナス GNDに
    なっていることから、電解コンで DCカットする必要があります。テスターですぐわかります。
    最初のうちは普通に動作するので問題ないように思いますが、発熱がすごいです。
    該当機種) SANWA MM-ADUSB (スピーカとヘッドホン共通のパターンをカットし 220uFを追加して9600まで正常に動作)
  A1-4) 受信側のスケルチオープン前にデータを送信してしまう。または受信側が復調の準備完了前にデータ受信した。
    AGWPEの送信処理のタイミング設定で、
    送信になってから何ミリ秒後にデータ送信を開始するかという設定です。
    数字と時間の関係がはっきりしませんが、遅延を300mS以上にします。
     C:\Program Files\AGWPE のフォルダーにある port .iniファイルをメモ帳などで開いて書き換えます。
     portX.ini ; Xは使用するファイル(0, 1 等)
     TXDELAY=100 ; 初期値は25
    エラーが多いかなという時に1200bpsも含め試してみてください。
    往年のパケット通信と比べ、APRSはデータ量が少ないので、
    9600bpsのメリットがあまり感じられませんが、アマチュア精神を発揮してください。


プログラム"agwpe"は下記のサイトからダウンロードしてください。更新版はここで公開されます。(英文サイト)
  ただし、Win2000では不安定でしたので当サイトのをご使用ください。
  http://www.sv2agw.com/downloads/default.htm
当サイトから
  WinXP以降の場合はこちら agwpe.zip (05/AUG/10 ;1MB)
  Win2000の場合はこちら agwpe2005_127.zip (1MB)
  Pen366/Ram128でも三年以上安定して使えてます!
*このフリーソフトAGWPE はSV2AGWにより開発されましたが、直接の問い合わせ等はご遠慮ください。


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